[YT4] バラク・オバマ@ケンタッキー州ルイビル
オバマ議員といえば2004年ボストンでの民主党大会(Democratic National Convention)での基調演説(keynote address)(全文テキスト)が有名ですが、このYou Tube映像は2006年9月14日にケンタッキー州ルイビル(Louisville, Kentucky)の野球場、ルイビル・スラッガー・フィールドで行われた民主党イベントでのスピーチです。
スクリプトを起こしました(こちら:別ウィンドウで開きます)。
短いですし(2:59)、ぜひ御一聴を。
同じ映像のGoogle Video版(こちらの方が画面が大きくて鮮明ですね)。
実はキング牧師の「私には夢がある」について改めて知りたいと思ったきっかけは、このオバマ議員の"I've had enough"連呼を聞いて"I have a dream"連呼を連想したからなんですよね。(かぶっているのは"have"だけなんですけど 苦笑)
でも、この"I've had enough"(もうたくさんだ)の連呼にはキング牧師とは別の、ちょっとした歴史があります。
もともと"had enough"というフレーズは、1946年に共和党のキャンペーンフレーズ"Had Enough? Vote Republican!"(もうたくさんかい?共和党に投票しよう!)として利用されました。それが60年の月日を経て、今度は民主党のスローガンになったのです。"Had Enough? Vote Democratic!"(下はこのスローガンのバンパー・ステッカー)

(参考:ティム・ローマーTim Roemer元民主党議員が"The New York Times" に寄せたOpinion, 2006/4/29)
しかも、民主党がこのスローガンを使うというアイディアは、共和党の元下院議長(Speaker of the U.S. House of Representatives)ニュート・ギングリッチ(Newt Gingrich)が雑誌"Time"のインタビュー(2006/3/27)で語ったのが発端というのが、皮肉というか面白い。ついでに、ニュートさん、名前が面白いw。(newt=イモリ。もっとも本当はNewtonだそうですけど。)
(Newt Gingrich公式サイト)
やはりブッシュ(共和党)政権に、民主党支持者だけでなく共和党支持者の多くもうんざりしている今、"Had Enough?"というフレーズは力強く響きます。
そういうわけで、オバマ議員オリジナルのフレーズというわけではありませんが、シンプルな繰り返しを多用したスピーチには「ロックスター」と言われるのもさもありなん、というエネルギーとカリスマ性がみなぎっています。また、前半に"I've had enough!"と現状への不満を挙げたあと、"We believe that ..."(我々=民主党はこう信じる)を連呼してポジティブな空気を作っているのも印象的です。
政治家としての経験が短く、未知数な部分も多いオバマ議員ではありますが、自分の見せ方を徹底的に知っています。まさにYou Tube時代の申し子と言えるかも。オバマ議員のオフィシャルサイト(映像もいろいろ見られます)を見るとそれを実感します。しっかりYou Tubeへのリンクもトップページから貼られていますし。今後も彼から目が離せそうにありません。
参考:バラク(バラック)・オバマ 日本語Wikipedia
Barack Obama 英語Wikipedia
*アメリカ政治に関して全くのシロウトですので、間違いなどありましたら御教示いただければ幸いです。m(_ _)m

2007.02.17 20:10 | YouTubeでリスニング! | トラックバック(0) | コメント(6) |
コメント一覧
skysong様>
こちらも充実したblogでございますね。
アメリカの大統領って、
演説が上手い事が当選の必須条件になっている気がします。
昨日、たまたまレコ屋とオバマの話になって、
その際に「演説の巧みさ」という所に言及したんですよ。
リンカーンなんかは、演説以外は平均点だったという話だし、
ケネディもあれだけ人を惹き付けたのは演説の力に寄るモノだし。
で、僕の得意なCM関連の話を挿入しますが、
アメリカ大統領選挙のCMを集めたサイトがあります。
http://livingroomcandidate.movingimage.us/
これなんか見ても、大統領当選者と対立候補のCMには
明らかに違いがある様に見えます。
やはり、当選した側の方が解りやすくアピールを行っているなと。
ニクソンは後に悪名を残してしまいましたが、
68年の大統領選挙CMは訴求の巧さが際だつモノでした。
上の事を下敷きにして考えると、
演説に限らず心に残り一般に浸透するような
メディア対応ができた候補者が勝ち残るんですよね。
まぁ、アメリカらしいといえばアメリカらしいなと。
解りやすいし、逆にいい加減さも感じたりしますが、
メディア先進国だからこそ、情報戦が重要になるなと。
で、オバマなんですが、
その巧みなアピールで支援者を惹き付ける事が出来るかどうか。
ヒラリーの物珍しさが今回は勝っているようなので、
難しい気がしています。
最低でもジェシー・ジャクソン級のカリスマを備えていれば
どんでん返しも期待できそうな気がしますが、
彼はまだそこまで至っていないと見ましたが。
2007.02.18 19:03 URL | kikka #- [ 編集 ]
>アメリカ大統領選挙のCMを集めたサイト
興味深いサイトをご紹介してくださって、ありがとうございます。
さすがkikkaさん、海外のCMにもお詳しいとは。
まだごく一部しか見られていませんが、面白いですね。
Nixonのは、対立候補のHumphreyとベトナム戦争の兵士をつなげたCMでしょうか?確かにあれは強く印象に残りますね。
60年代から政治の世界でもこのようなメディア戦略が繰り広げられていたとは、さすがメディア先進国。ただ、逆に怖くもありますね。
小泉元首相はメディアの扱いが巧みだったので、郵政民営化を争点とした先の選挙では見事自民党を圧勝に導きました。でも私は、改革そのものは大いに結構だけれども、その民営化の「中身」には疑問ありだったので、メディアを上手に使ってしまう政治家も考え物だと思ってしまいました。
そういう意味では諸刃の剣なのですけれども、外交面などではもっと日本の政治家もアピール上手になって欲しいですわ。
ヒラリーさんが今のところやっぱりダントツですね。
彼女が勝てば初の女性大統領だし、オバマ議員が制すれば、初のアフリカ系の血が入った大統領になるわけで、いずれにしても感慨深いです。
すでにご存知かとは思いますが、オバマ議員のこの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=jOS358God_E
もう、「俳優になったら?」と思ってしまいます(笑)
2007.02.19 14:29 URL | skysong #K6z7/Kis [ 編集 ]
台湾でもバラク・オバマ氏の報道が最近激増していて彼はもう既にセレブですね。
ケンタッキー州のルイビルですか、大都市だと聞いています。
2008.08.19 15:31 URL | 台湾人 #D9.4zkVk [ 編集 ]
>台湾人さん
こんにちは。
放置しまくりのブログへのコメントありがとうございます。
大統領選も11月に決まるので大詰めですね。台湾でも報道が激増ですか。
ルイビルはケンタッキー州で最大の都市だそうですね。ケンタッキーで…というところが微妙ですがw。アメリカは何ーにも無いところをズンズン突っ走っていくといきなり大きな街が出現したりするのが、狭い日本とは大違いで面白いです。
2008.08.19 18:32 URL | skysong #K6z7/Kis [ 編集 ]
お返事ありがとうございます。
バラク・オバマとヒラリー・クリントン、そしてフランスのサルコジ大統領夫妻のニュースが最近話題になっています。
ケンタッキー州と言えばまず先に思い浮かぶのはケンタッキーおじさんです。(笑)
私はまだアメリカ合衆国へ足を運んだことがないので未知の世界です。
2008.08.19 21:39 URL | 台湾人 #D9.4zkVk [ 編集 ]
>台湾人さん
サルコジ大統領のご夫人になられた歌手のカーラ・ブルーニさんのザラリとした低音ヴォイスのファンだったので、いきなり大統領と結婚されたときは後方に100mすっとぶくらい驚きました。
サルコジ大統領には、パリ暴動での発言からかなり嫌な印象を抱いていたので余計に…。
新譜が出たので、一応聴くつもりなのですが、ちょっと腰が重くなってます(苦笑)
私も、ケンタッキーと言えばケンタッキーおじさんしか思い浮かびません(笑)
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